学校選びも人間万事塞翁が馬


一見幸せだと思うことが実は災いにつながったり、はたまた災いだと思ったことが幸福につながったり、なかなか幸せや不幸というようなものはその時にはわからないものだ、というような意味の故事があります。

「人間万事塞翁が馬」(読み方は にんげんばんじさいおうがうま もしくは じんかんばんじさいおうがうま)という言葉です。

私は基本的に今の人生に満足をしていますし、どんなことでも前向きにとらえてしまいがちなので、幸福だと思ったら不幸の入り口だった、というような経験はあまりないのですが、それでも割と好きな故事成語の一つです。

私は高校受験の際にすべり止めの学校を含め(今でもすべり止めというのでしょうか、ちょっと失礼な言い方ですが・・・)4校を受験しました。

受験したのは、滑り止めの高校と、都立の国立高校(知らない方が見ると国立なのか都立なのかややこしく見えますが、くにたちこうこうと読みます。立川と国分寺の間の国立市にあります)、それから国際基督教大学高校(通称ICU)と慶應義塾高校の4校です。

元々ICUの自由な校風に憧れていて、そこが本命、並んで都立国立高校を志望していました。

慶應義塾については全く受けるつもりはなかったのですが(そもそも当時東京の田舎の、普通の公立中学にいて、塾でも都立志望者向けのコースにいた私は慶応なんて随分レベルの高い高校に思え、受けようと思ったことすらありませんでした)当時通っていた塾の先生に薦められて、詳細な理由は覚えていないのですが、記念受験的に受けてみることにしました。

ちなみに、私が人生の中でほぼ唯一塾に通っていたのがこの中学三年生の期間でした。

(ほぼ、とついているのは高校3年生の時に河合塾の新規講習に数日だけ通って、途中でやめたためです。この話はまたどこかで)

慶應義塾は本当に記念受験であったため、過去問も見たことがなく軽いノリで受けに行きました。しかし最初の数学の試験、配られた問題がほとんど全くわかりませんでした。

これには非常に絶望し、開始数分は全く手が動きませんでした。試験官の先生が私のことを見ているのを見て、「ああ、きっとこの先生は全く身の程を知らずに記念受験に来た自分に対して、やれやれと思っているのだろう」と勝手に妄想したくらいでした。

ただ、後からわかったことなのですが、どうもこの年の数学の試験はかなり難しかったらしく対策をしてきた人の中にもかなり手強い問題ではあったようです。

その後国語と英語はそれなりに解け、なんと補欠合格では有りましたが、最終的にまさかの慶應義塾に合格することができました。

結局この時はラッキーなことに受験した4校全てに合格(1校は補欠合格ですが)できたのですが、その後どこに通うべきかでかなり悩みました。

元々はICUに行きたかった、でも全く考えもしなかった慶應義塾という選択肢が自分の目の前に現れたことで、そちらにも心が揺れました。
田舎の中学生にとって「慶応」というのは非常に強いブランドです。
ただ、もう1校、都立の国立高校とも迷っていました。
というのも、私は三人兄弟の長男なのですが、当時家がそれほど裕福だったわけではなく、自分が私立に行ってしまうと弟達の選択肢が狭まってしまうのではないか、ということがとても懸念だったのです。

しっかりと金額を覚えているわけではありませんが、やはり慶應は寄付金などもあってかなり高かった記憶があります。通学も遠いのでお金がかかりますし、その時にはそこまで考えませんでしたが、やはり裕福な人が多いと思うので、その後の生活でもお金がかかったかもしれません。

国際基督教大学高等学校の方も慶應程ではないにしても、やはり私立ということで高い学費でした。都立高校はかなり安いんですよね、学費の違いは明確でした。

親は「お金のことは気にせずに行きたい所に行ったらいい」と言ってくれていましたが
(実は父親は慶應ブランドに少し惹かれているような気もしなくはなかったですが)弟たちのことを考えて最終的に都立国立高校に進学することにしました。

親に変に気を使わせたくなかったので、遠くに通学するのは大変だから、と一番近い学校を選択した形で伝えました。(親は私の意図に気づいていたかもしれませんが)

とはいえ、この時は自分で決めたことではありつつ、やはり少しさびしさや悔しさや、残念さが入り混じった複雑な気持ちでは有りました。

ただ、最終的にはここで国立高校を選んだのは大正解だったと思っています。もちろんどこに行っても素敵な経験はできるわけですが、今の自分があるのはこの時国立高校を選んだからです。(ついでに言うと弟二人はそれぞれ私立の学校に進学することもできました)

国立高校では今でも大切なとても良い友だちと出会うことができました。非常に自由な校風で自分の生き方がとても自由に、そしてだいぶ楽になった気がします
また、ICUも慶應も付属の高校ですのでそこに行っていたらほぼ間違いなくそのまま付属大学に進学していたと思います。東大に入ることもありませんでした。
私は特に学歴は気にしていませんが東大に入ったことはとても良かったと思っています。

どこの学校に進学するのか、もちろんそれによって人生はそれぞれ違った形には鳴るでしょう。

ただ、どのような環境に行ったとしても自分次第でそれを素晴らしい選択であった、というようには変えられるはずです。

合格する人もいれば、残念ながら志望校に不合格になってしまう人もいるのが受験ではありますが、どこに行くにしても、そこでよい人生を過ごすんだ、という気持ちでいて頂けるといいのだろうな、と思います。


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投稿者: ga_ro_ri

がろりです。 サイトにお越しいただきありがとうございます。読んでいただいて嬉しいです。 公立中学から、都立高校を経て独学で東大文一に現役合格。 みなさんと生まれたばかりの娘のよりよい人生のために有効な勉強法を広めたいと思っています。

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