勉強効率の良い科目・悪い科目


各所で繰り返し記載している通り試験勉強とは合格最低点を上回るための学習であり、その合格最低点と今取れている点数のギャップを埋めるための勉強である。ここまでを習得すれば、今よりもあと5点は点数が伸びるはず、というような見立てを元に学習を行っていく。

そこで意識しなくてはいけないのは、その人の得意不得意にもよるが、「勉強をして得点につながりやすい科目とそうでない科目がある」、ということだ。限られた時間の中で成果を出さなくてはいけない試験勉強においては、この科目ごとの特性をしっかりと把握したうえで勉強をしていく必要がある。

試験科目には、勉強をして得点につながりやすい科目とそうでない科目がある

試験科目は様々な切り口で区分でき、目的に応じてそれを考える必要がある

試験対策という観点から各科目を区分するには様々な切り口があるし、目的や状況に応じて様々な切り口を用いて、判断し優先順位付けなどを行う必要がある。

例えば「好きか嫌いか」「得意か苦手か」「得点配分が高いかどうか」「知識系の問題か、その活用を必要とする問題か」等など。どれが正しくどれが間違っているというわけではなく、その時の状況に応じて使い分けられること、そしてその時に必要な切り口をしっかり引き出しとしてストックしておくことが必要である。

省エネで得点を伸ばせる科目を見つけるには「回答に必要な知識の量」と「確実に得点しやすいか」の2軸で考える

ここでは「勉強効率が良い」ということを「1時間掛けた際に総合得点が上がりやすい」というように定義して考えてみる。もちろん受ける試験の種類やその人の得意・不得意によって異なる部分も出てくるとは思うのであくまで一般論、ではある。

そしてこの目的・定義から考えると、省エネで得点を伸ばせる科目を見つけるための軸として「回答に必要な知識の量」「確実に得点しやすいか」の2軸で考えると良いと思う。

「回答に必要な知識の量」はどれだけ沢山の知識を身に着けていれば試験で点が取れるか、という所に紐付いている。「どれだけ時間をかければ得点が取れるか」という観点に近い。投資対効果を考える上では外せない指標である。

「確実に得点しやすいか」はそのままの意味だ。覚えてさえいれば解けるものは比較的得点しやすく、その場で考えなくてはいけないものは覚えていても確実に得点に繋がるかどうかはわからない。全社の覚えていれば解けるものの代表例は、地歴の知識を問う一問一答や、国語の漢字問題、英語のアクセントや文法問題などが概要する。逆になかなか得点しづらいものとしてはその場で考えて知識を応用するような数学の問題や、文章を読んでその中の内容を使って答える現代文のような問題が概要する。

 

同じ国語であっても「現代文」は投資効率が悪く、「古文・漢文」は投資効率が良い

上の2軸で考えると同じ「国語」という科目に分類されるものであっても「現代文」と「古文・漢文」では問題の傾向も違うし、得点のしやすさも大きく異る。

実際にかなりざっくりとではあるが、科目を当てはめてみたのでご確認いただきたい。

必要な知識量(≒習熟に必要な時間)
得点の
確実性
日本史
世界史
地理
生物英語?
古文
漢文
数学
物理
化学現代文?

最初に各枠の説明をする。

右上は「必要な知識量が少なく」「得点が確実に取りやすい」領域。つまりここで言う最も省エネで点が取れる分野であるし、試験合格のために確実に押さえて高得点を狙うべき所である。

右下は「必要な知識量が多い」が覚えてしまえば「得点が確実に取りやすい領域」努力を必要とするが、その努力が裏切られづらい領域といえる。ただし得点を伸ばすためには時間がかかるので、ここばかりに集中するのは試験対策としてはリスクがある危険な行動だ。一方で、やればやった分だけ(少しづつではあるが)点数が伸びるので、他の領域で頑張ったけれど、まだ得点が足りない、という場合は個々の領域での努力を積み重ねることで得点を伸ばすのも一つの手である。

左上は「必要な知識量が少ない」が「得点の確実性は低め」の領域。ただ知っているだけではなく、考えてそれを応用していく必要があるため、比較的得意・不得意が得点差に表れやすい領域であるとも言える。苦手な人は知識を増やすことではなく、問題を解くコツを掴むことに力を入れないとなかなか点数が伸びず苦しい思いをすることになる。逆に得意な人は少ない知識量で点数が伸ばせるので得点源とするべきだ。ただし、得点の確実性が高いわけではないので、普段はできていても、当日になると点数が落ちたりする点は怖い、そういう意味ではある程度得点が確実に見込める領域による得点の担保はできる方が良い。

左下は「必要な知識量が多い」のに「点数が確実には見込みづらい」という領域である。試験勉強の優先順位としては最も劣る。ここにしっかりと投資をする位なら、ここは捨ててでも他の領域を頑張る、という方が最終的には点数が伸びやすい。

古文・漢文は投資効率が良い

分類にある通り、個人的には「古文・漢文」は得点が取りやすい領域だと考えている。

嫌い・苦手という人もかなりいるようだが、それはこれらの単元を国語の一部だと考えているからではないか、と思う。実際には古文・漢文は文法や単語の意味などが問われることが多く(文章自体の知識を必要とする場合もあるが)学習内容や出題傾向は英語に近い。

外国語だと思って「古文・漢文」を捉えれば、覚えるべき文法のルールや単語の下図も少なく、出題範囲も限られている。特に漢文に関してはかなり少ない知識で高い点数を取ることができる。

受験する大学や試験にもよるが、古文と漢文を合わせた点数比率はかなり高いことも多く、この領域で高い点を取ることができれば入試において非常に有利である。同じ時間を勉強するなら、英語よりも古文・漢文の方が一定領域までは点数が伸びやすいため、ここにしっかりと投資をするのは有効な受験戦略である。

また、「日本史」や「世界史」「地理」といった地歴系の科目は知識を問われる問題が多いため、知識をしっかり習得していればある程度点数は見込みやすいが時間がかかる。
理系科目の中では生物は相対的にここに当たる(が、地歴ほど極端ではない)
英語もあえて分類するならここに区分される。ただし、地歴と比較すると点数のブレ幅は大きいように思う。

数学や物理については必要な知識はそこまで多くなく、どちらかというとその応用が必要とされることが多い。

現代文、についてはあえて入れるとすればこの右下になるのだが、別に書くようにそもそも勉強した量と点数が結びつきづらい科目であるため、個人的にはあまり勉強をすべきでないと思う。現代文に時間を割くくらいなら他の科目を勉強したほうが良い、というのが見解だ。

ここでは考え方の説明のためにおおまかな区分だけを書いているが、もちろんその中でもより点に結びつきやすいもの、づらいもの、時間がかかるもの、かからないものがある。個人差もあると思うので、一旦これ以上は踏み込まないが参考にしてもらえると良いと思う。

できるだけ科目ベースではなく、単元ベースで考える

ということで、各科目を勉強効率を図るために区分してきた、この分類によって学習計画を立てることはきっと役に立つと思う。ただ、どうせやるなら、更に踏み込んで科目別、ではなく単元ごとに考えるようにするとより良いと思う。

例えば、同じ現代文でも「漢字」の問題であれば知識がものをいう範囲なので、右下ではなく、対極の左上に分類される。時間はかかるが習得していれば確実に得点が見込める箇所だ。英語でも「長文読解」と「文法・単語」では位置づけが変わってくるだろう。

こうして単元ごとに区分をして計画を立てていけば、より少ない時間で得点力を高めることができる。

当たり前の話だが勉強効率が2倍になれば、合格に必要な時間は半分でいい。

学習に充てられる時間が限られている受験生には非常に大事な計画立てになるので、このステップを大事にして欲しい。

さらに、試験の出題傾向も踏まえて分類できると良い

試験の出題傾向を踏まえると、同じ科目でもより知識を求めているのか、応用を求めているのかが異なったり、求められる知識の深さが変わってきたりする。

しっかりと過去問を研究して、この試験における各科目の勉強効率を考えることが大切だ。

試験ごとに単元の特徴を踏まえて、という場合でも上と同じ考え方で2軸、4象限においていけばしっかりと対策が可能になるので是非試してみると良い。

資格試験にも応用可能

今回は受験勉強、特に大学受験勉強を例に説明したが、大学受験にとどまらず、各種資格試験の勉強や高校入試などにも十分応用できる内容だと思う。

試験勉強をする際に、どこにどのくらい時間を割くのか、というのは大きなポイントになるので、必ずこのステップを踏まえて学習計画を立てる、ということを意識すると結果が大きく変わってくるはずなので、非常にお薦めだ。


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投稿者: ga_ro_ri

がろりです。 サイトにお越しいただきありがとうございます。読んでいただいて嬉しいです。 公立中学から、都立高校を経て独学で東大文一に現役合格。 みなさんと生まれたばかりの娘のよりよい人生のために有効な勉強法を広めたいと思っています。

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