しっかり勉強しているかどうかを時間で測ってはいけない


勉強をしたかどうか、これを時間で測ってはいけないと常々思う。計画を立てる際も同じだ、「英語の勉強を3時間やる」、というような計画を立ててはいけない

もう少し明確に書くと「英語の単語帳、第5章の100単語を覚える」という目的があって、そのためにスケジュール上3時間掛かる、というのならば全く問題ない。

良くないと思うのは「○時間勉強する」こと自体が目的になっている場合だ。そこには成果の概念が存在しない。このような計画で勉強を進めると効果が出ないばかりか、間違った勉強法を続けてしまったり、学習に意欲を失ってしまったりする危険がある、全くお薦めできない、どころかすぐにやめた方が良い。

中学校の頃、試験の計画を立てさせられた。そこではいつ、何の科目を何時間勉強するのか、を決める欄があり、そのあとでそこで何をするのか、を書かされた。

これが非常に良くない方法だと思う。

本来的には目標の点数があり、そのために学ばなくてはいけないことがあり、そのために必要な学習時間が決まり、それを日々のスケジュールに落とし込んでいく形にするべきだ。

まず「目標・ゴール」があり、「それを達成するための行動」「達成するためのスケジュール」に落としこむ、という進め方が正しい。先に勉強時間から決める、というのは本末転倒だ。

このような進め方をしていると成果を出すための正しい思考プロセスや行動様式が身につかない。試験勉強はせっかくの成果を出すための行動を身につけるチャンスなのに、その機会をみすみす潰してしまっていることになる、非常に勿体無い。

ただし、話はそれだけに留まらない。

素直な学生であれば「勉強の評価尺度は時間」だと勘違いしてしまう可能性がある。ただし、ここには前述のとおり成果の尺度がない。やるべきことも定義されていない。漠然と教科書を読んでいる2時間と、集中して問題を解いている2時間が全く同じように扱われてしまっている。

同じ人が同じ時間をかければ、成果が出る=点数が伸びるのは絶対に後者だ。問題を解く方が時間あたりの効率が高いのは明らかだし、更にそれはちょっとした違いではなく、それこそ何倍レベルという差分になる。きちんと成果を尺度にしていないと、間違った、成果の出づらい勉強法を続けてしまうことになる。

これで例えばなんとなく教科書を読むような勉強を沢山続けて、先生から「○○さんは沢山勉強して素晴らしい」というような褒められ方をしようものなら目も当てられない。

全く素晴らしくなんかない。そんな勉強方法やめたほうがいい成果を尺度にしていればいくら勉強してもなかなか成果がでないことで、「勉強方法を変えてみようか」という発想が生まれるのだが、時間を尺度にして、しかもそれを褒められようものならそれを継続してしまいかねない。そんな悪習を身につけてしまっては人生の大きな損失である。

更に大きな問題がある。時間は非常に尺度化しやすい、人と比べやすいのだ。

ここに2人の生徒がいて、数学の定期試験を受けたとする
・Aさんは問題集をしっかりと解いて、試験に出そうな所を中心に知識量を増やしている。試験期間中に10時間の勉強をした
・Bさんは漠然と学習した範囲の教科書を読んでいた。手は動かしていないが、とにかく教科書を読んだ。試験期間中に20時間の勉強をした

結果はどうなるだろうか。二人の元の実力が同じくらいなら、勉強時間が半分でもAさんの方が高い得点を取ることは断言できる。

仮にAさんが80点、Bさんが60点だったとしよう、そうすると全体像は以下のようになる。

学習時間 学習範囲 学習方法 得点(結果)
Aさん 10時間 試験に出そうな部分 問題集を解く 80点
Bさん 20時間 勉強した範囲全体 教科書を読む 60点

きちんと状況を捉えていればAさんの方が得点が高くなるのは当然である、正しい勉強方法をしているからだ。

AさんとBさんの一番の違いは勉強の方法によるものである。Bさんも勉強方法を変えればより短い時間で高い点数を取ることができる。

だが、時間だけを切り取るとどうなるかを見てみよう。

学習時間 得点(結果)
Aさん 10時間 80点
Bさん 20時間 60点

 

この場合、BさんはAさんの2倍も時間をしているのに、Aさんよりも低い得点しか取れなかったという事実が残る。(これはこれで事実である)

その際に学習時間が評価尺度であればどうなるか、

「BさんはAさんの倍の勉強したのに低い点数だった、BさんよりもAさんの方が英語に向いている。BさんはAさんよりも英語が苦手である」

という判断になりかねない。

そうすると結果Bさんは自信を失い、今後勉強する意欲が無くなってしまったり、差分を取り返そうと、無駄に勉強時間を増やしてしまったりする。

実際には能力の問題ではない、学習時間の問題なのだ。

こういった思い違いをして、貴重な未来を潰さないためにも「時間」で評価するという方法は早くやめたほうがいい、無くなったほうがいいと切に願う。

また、沢山勉強しているはずなのに点数が取れないと悩んでいる人は自分の勉強法を見なおして欲しい。あなたが「できない人」なわけではない、「いくら時間をかけても成果が上がらない勉強法をしている」だけなのだ。勉強法さえ変えれば成績は伸びる、そこをしっかり意識して前向きに学習をして欲しい。


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投稿者: ga_ro_ri

がろりです。 サイトにお越しいただきありがとうございます。読んでいただいて嬉しいです。 公立中学から、都立高校を経て独学で東大文一に現役合格。 みなさんと生まれたばかりの娘のよりよい人生のために有効な勉強法を広めたいと思っています。

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