海外旅行実務の勉強法(総合旅行業務取扱管理者)


国内旅行実務と並び、難度の高い海外旅行実務、総合旅行業務取扱管理者の試験合格のためには避けて通れない道ですのでしっかりと対策を立てて学習を行いましょう。

前提:試験構成と配点の確認

【海外旅行実務(総合旅行業務取扱管理者試験)の基礎情報】
・試験時間:国内旅行実務と合わせて120分
・試験問題数:約50問
・配点:200点
・合格点:120点

【出題項目と得点配分について】
・国際航空運賃:40点
・出入国関連法令:40点
・出入国手続実務と旅行業務実務:40点
・海外観光地理:40点
・語学(英語):40点

出題に関しては上記のようになっています。
大きく分けて5つの単元でそれぞれが40点ずつの配分です。

全体戦略:英語・観光の得意不得意で異なる

国内旅行実務の際は観光以外の部分を先に行う、ということを基本としてお伝えしましたが、海外旅行実務についても基本的には同じです。ただし、単元が多く全体の得点が多いため、その人によって多少方針は異なります。

海外旅行実務に出題される問題を大きく2つに大別するとこのようになります。

■Aグループ:勉強すれば確実に得点が伸びていく問題
「国際航空運賃」「出入国関連法令」「出入国手続実務と旅行業務実務」

■Bグループ:得意不得意が影響する。短時間では得点を上げづらい問題
「海外観光地理」「語学(英語)」

そして、Bグループの科目が得意かどうかでその後の学習戦略や、この「海外旅行実務」にどこまで力を入れるべきかが変わってきます

ここを最も大きく左右するのは「英語ができるかどうか」です。

海外旅行実務の英語のレベルはそこまで難しいものではありません。難易度で言えば、感覚的にはセンター試験の英語位、英検でいえば2級位の問題だと思います。TOEICでいうと500点位でしょうか。

きちんと大学入試くらいまで英語学習をしてきたような人であればある程度は解けるのではないかと思います。そして、ここがある程度解けると海外旅行実務はかなり楽になります。

一方で英語が全くの苦手科目で書いてあることがさっぱりわからないという方にとってはこの問題はかなり難しいと思いますし、学習するのも大変だと思います。ゼロからこの問題が解けるくらいまで英語力を引き上げようと思ったらかなりの時間が掛かりますので、思い切ってここの分野の対策は捨てた方がいいでしょう。

少し整理すると

英語ができてここでかなりの得点(30点以上)が見込める場合→海外旅行実務はかなり楽になります。ややこしい観光などは最後に回して、Aグループの勉強をしっかりと行っておけばいいでしょう。

英語が苦手でほとんど得点できないという方→ゼロから英語学習を積み上げていくのは難しいので、ここは思い切って捨てましょう。そうすると残りは全体で160点、その中で120点ですから、120÷160で全体の75%の正答率が必要になります。

もちろん英語が0点ということはなかなか無いでしょうが、仮に全くできなくても合格できる状況にしておくべきです。
英語がダメな場合は、Aグループの科目だけではやや心許ありませんので、この場合は海外観光地理問題についても対策を行うようにしましょう。

海外旅行実務は200点中120点が合格水準ですので、裏を返せば80点分は間違っても良いことになります。英語がだめでもそのうちの半分がなくなるだけですので、もし英語が全くダメ、という方がいる場合でも気にしすぎず、他でしっかり稼ぐような学習をしていけば良いと思います。国内旅行実務に比べて少し点数にゆとりがあるのがこの科目のいい所です。

運賃・法令・実務は確実に得点する

いずれの場合も運賃や法令・実務については確実に得点するようにしましょう。Bグループに区分した2分野と比較し、学習がしやすく、また一度頭に入っていれば安定して高得点を取れる分野です。

この3分野で40点×3=120点と合格水準に到達するだけのボリュームがあります。
もちろん満点を取ることは難しいですが、できるだけこの分野の勉強を固めて他を楽にするようにしましょう。

運賃系は国内旅行実務の問題と似ています。パターンが決まっているので、これも一度テキストを読んで理解した後は過去問を解いて問題ができるようになっておけば大丈夫です。

HIPチェックなどは最初は難しそうに感じるかもしれませんが、いつも計算の手続きは同じですのでパターンさえ頭に入れておけば何の問題もないはずです。

法令周りは「業法・約款」に出題が似ています。したがってこの分野も業法・約款と同様に学習を積み重ねれば確実に高得点が見込めます。

 

時差の問題など海外旅行ならではの特殊性のある問題も出題されますがこのあたりも覚えておけば大丈夫です。

自分もそうでしたし、他の人に聞いてみてもそうでしたが、この総合旅行業務取扱管理者の資格を取ろうとする人の多くは旅行が好きな人も多く、特に海外周りはある程度興味を持って学習できる場合も多いようです。

学習方法は基本通りに

サイトをご覧頂いている方には繰り返しになりますが、学習方法は基本通り、問題中心に行っていく形になります。

問題集を使った定着のための学習法や、総合旅行業務取扱管理者の学習法についてはそれぞれの記事(クリックでリンク先に飛べます)をご参照ください。

海外旅行実務 英語の勉強方法・対応方法

これは上の方に書いた通り今の英語力にもよります。

単語が分からず、問題に書いてある内容がちんぷんかんぷんというような方は無理にここを勉強するのではなく、思い切ってここを諦めて他の分野の得点獲得に時間を割いたほうが良いと思います。

一方で、英語がある程度できる方がここでの得点力を向上させようと思った際にやるべきポイントは大きく以下の2つです

・旅行系の英単語に慣れる
・短めの長文を読んで回答をする練習をしておく

前者の英単語に関しては総合旅行業務取扱管理者の海外旅行実務の英語試験ではトラベルに関する表現・単語が出題されるために押さえておいた方が良いポイントとなります。

こちらに関してはユーキャンのテキスト等を見ると関連する表現がまとめれているので、その中で自分はわからないものについて覚える、という所と実際に過去問を解いて、その中でわからなかった単語をインプットしていく、ということを繰り返せばよいでしょう。

後者の長文練習については、比較的出題形式や難易度が近いTOEICの問題集を使って実践練習を行うことが非常に効果的だと思います。

単純な試験対策というだけでなく、英語力向上やTOEICスコアの向上にもつながるので必要に応じて取り組んでみて下さい。

こちらのTOEICの問題集はリーディング対策用にはお薦めです。

TOEICテスト公式プラクティス リーディング編 単行本 – 2014/7/19
Educational Testing Service

 

海外観光地理の力の入れ方

この観光問題については、英語ができる方についてはそこまで力を入れなくても良いでしょう。国内旅行実務の観光問題と同様、テストが近づいてきたタイミングで余力に応じてインプットをすれば問題ないと思います。

一方で英語が苦手な方はこの部分である程度以上の得点を取る必要があります。しっかりと腰を据えて取り組んだほうが良いでしょう。

主要な観光都市や美術館・博物館と代表的な展示物・山や川などの自然や国立公園等を覚えていきましょう。テキストだけだとこの分野に関しては少し情報が不足しがちなので、他の書籍を使って補った方が良いと思います。

個人的には一応買って読んでいた「旅に出たくなる地図」が読んでいて面白いですし「旅行」に繋がる世界の情報なので、旅行業の試験対策用の世界地図としてはかなりお薦めです。

旅に出たくなる地図 世界 地図 – 2014/3/14
帝国書院編集部

以上のようにポイントが多い海外旅行実務ですが、80点分は落としてもいい、と考えながら対応をしていけば必ず合格にこぎつけるはずです、英語が得意な人も苦手な人も、頑張ってください。

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サイトでまとめている総合旅行業務取扱管理者関連の記事を以下にまとめています。
必要状況に応じてご参照ください。
学習をされる方には「概論」はぜひ読んでいただきたいです。あとは必要状況に応じて各科目の対策・勉強法やおすすめ参考書をご参照ください。

記事名必読度合概要
総合旅行業務取扱管理者合格に向けた勉強法(概論編)★★★★★勉強法の全体像です。まずはここから読んで頂けると良い勉強ができるはずです
総合旅行業務取扱管理者 初見の際の試験対策メモ★★★☆☆初めて解いた際の試験メモです。試験対策の仕方のご参考にはなるのではないでしょうか。
加えて私も初期は全くできなかったことがよくわかって頂けるかと。
僕はなぜ総合旅行業務取扱管理者になったのか(賞金100万円プロジェクト)★★☆☆☆資格をとるようになった経緯です。試験勉強には直接は関係ありません。
業法・約款の勉強法・対策★★★★☆業法・約款の勉強法・対策です。勉強法でお悩みの方、より良い学習法を知りたい方はぜひ。
国内旅行実務の勉強法・対策★★★★☆国内旅行実務の学習法です。あとは上記と同様です。
海外旅行実務の勉強法・対策★★★★☆海外旅行実務の学習法です。あとは上記と同様です。
総合旅行業務取扱管理者の試験勉強用アプリを見つけました!が・・・★☆☆☆☆たまたま見つけたもののあまりお薦めではありませんでした。
総合旅行業務取扱管理者試験、お薦めのテキスト・参考書・問題集★★★★☆おすすめの参考書です。ただし、他記事でも紹介しているので、そちらを読んで頂ければ大丈夫です。
総合旅行業務取扱管理者試験の難易度★★★☆☆試験の難易度や合格の目安時間等をご紹介しています
総合旅行業務取扱管理者試験は独学で合格できるか★★★☆☆独学でも受かるかどうかの考察です。独学に興味がある方は。

 


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投稿者: ga_ro_ri

がろりです。 サイトにお越しいただきありがとうございます。読んでいただいて嬉しいです。 公立中学から、都立高校を経て独学で東大文一に現役合格。 みなさんと生まれたばかりの娘のよりよい人生のために有効な勉強法を広めたいと思っています。

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